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【2024/04/25 15:09 】 |
何でも屋は本当に何でもできるのだろうか?

まず一つめ。
教授曰く、

「入試の面接のときに、みんな○○に残る残るって言うけど、
お前ら全然残らないもんな」

みんなそれを聞いて笑ってました。
多くの人が身に覚えがあるようです

実際その通りです。
うちの学校の場合はだいたい半分以上県外へ行きます。
地元へ戻る人、結婚相手についていく人、新天地へ行く人。
だいたいが都会か、県庁所在地、
そうでなくても地方の中核都市へ行く人が多い。
大きな街の場合は大学病院や救急病院があるし、
中核都市にもある程度大きな総合病院があるからですね。

そしてもひとつ教授曰く。

「あれもやりたい、これもやりたいじゃなくて、
自分はこれだけはできる、というのを見つけるんよ」

ある先生に個人的に言われた言葉で印象に残っているものです。
4・5月ぐらいのとき、研究室でお会いしたんですが、
そのとき私はいろんな勉強会や部活に顔を出していて、
しかもそれがどこか「良いこと」のように思っていたので
この言葉には最初少し反感を覚えていました。
「この人はこういう仕事(昔は臨床だけど今は研究がメイン)
をしているからそう思うんだ」と。

確かにそういう面もあるのだと思います。
でも今考えれば、
きっとこれは先生なりの親心(先輩心)じゃないかと思うのです。

医学部の定員は相変わらず上昇傾向にあり、
医学部が新設されるという情報もあります。
今の歯科医をめぐる状況は10年後の医師のそれだとも言われます。
おそらく今のままではそうなるでしょう。

そうなったときに自分を守ってくれるのが「専門」なのだと思います。
研究だけに限らず、臨床でもそうなんじゃないかな。

でもそれだけではなくて、
自分はどんな病気でも診る医師になる(なれる)、という考えは
とても傲慢で、それは言葉は悪いですが
身の程知らず、とも取れるのではと思います。
そもそもその考えが可能なことであるならば、
今の医師の先生方に「専門」なぞ存在しないのでは。

なのに「自分にはできる!」って思っちゃうんですよね。
人より特別記憶力がいいとか、理解力があるとかではないのに。

私も、去年予備校で小論文の授業を受けたときに、
「自分は地域で何でも診る医師になりたい」
なんていう内容を書いたことをさっき思い出して、
一人赤面してしまいました。

この二人の先生の言葉を思い返して、
多くの先輩たちの「症例数の多い、都会の病院へ行く」
という選択はとても妥当な決断なのだと思いました。
医学部に入るまではその決断に抵抗もありましたが、
今考えてみれば、
それが一人前の医師になる近道なのだと、
それが長い目で見てbetterな道なのだと、
思うようになりました。
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【2010/11/18 20:45 】 | 再受験・合格後 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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