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小説について。
小説って「小説らしい表現」から 登場人物のそのときの心情を読み取れ、 というのが多い気がします。 次の文章は太宰治の小説『母』の一部です。 (ここから) その会話に 「日本の宿屋は、いいなあ。」と男。 「どうして?」 「しずかですから。」 「でも、波の音が、うるさいでしょう?」 「波の音には、なれています。自分の生れた村では、もっともっと波の音が高く聞えます。」 「お父さん、お母さん、待っているでしょうね。」 「お父さんは、ないんです。死んだのです。」 「お母さんだけ?」 「そうです。」 「お母さんは、いくつ?」と軽くたずねた。 「三十八です。」 私は暗闇の中で、ぱちりと眼をひらいてしまった。あの男が、はたち前後だとすると、その母のとしは、そりゃそうかも知れぬ、その 「…………」 とでも書かなければならぬように、果して女は黙ってしまった。はっと息を 三十八と聞いて、息を呑んだのは、女中と、それから隣室の好色の先生だけで、若い帰還兵は、なんにも気づかぬ。 「あなたは、さっき、指にやけどしたとか言っていたけど、どうですか、まだ、いたみますか。」と、のんきに尋ねる。 「いいえ。」 私の気のせいか、それは、消え入るほどの力弱い声であった。 「やけどに、とてもよくきく薬を自分は持っているんだけどな。そのリュックサックの中にはいっているんです。塗ってあげましょうか。」 女は何も答えない。 「電気をつけてもいいですか?」 男は起き上りかけた様子だ。リュックサックから、そのやけどの薬を取り出そうと思っているらしい。 「いいのよ、寒いわ。眠りましょう。眠らないと、わるいわ。」 「一晩くらい眠らなくても、自分は平気なんです。」 「電気をつけちゃ、いや!」 するどい語調であった。 隣室の先生は、ひとりうなずく。電気を、つけてはいけない。聖母を、あかるみに引き出すな! 男は、また蒲団にもぐり込んだ様子だ。そうして、しばらく、二人は黙っている。 男は、やがて低く口笛を吹いた。戦争中にはやった少年航空兵の歌曲のようであった。 女は、ぽつんと言った。 「あしたは、まっすぐに 「ええ、そのつもりです。」 「寄り道をしちゃだめよ。」 「寄り道しません。」 私は、うとうとまどろんだ。 眼がさめた時は、既に午前九時すぎで、隣室の若い客は出発してしまっていた。 (ここまで) 下線部、女が黙ってしまったのは何故か、と聞かれたら、 「男の母親の年齢が自分と同じくらいだと知ってショックを受けたから」 と言えると思います。 年齢の話を受けた後の反応ですし、後のほうで「電気をつけちゃ、いや」と いう発言は主人公の「私」が言うとおり「聖母を明るみに引き出さないため」。 つまり、明るいところで男の母親とほぼ同年代である自分を見られたくないがため、 の女の発言であると考えられます。 しかもこの女は最初男に対して両親のことを聞いてくるなどして、 どちらかといえば男に対して他人の位置に自分を置いているのですが、 男の母親の年齢を聞いた後の女の発言「寄り道をしちゃだめよ」は、 他人というよりもどちらかと言えば自分を母親的なポジションに置いた上での 発言ととれます。 だからもし選択肢に「年齢的に女として魅力がないことにショックを受けた」 などとあったらそれはちょっと違うかなと思います。少し言いすぎかなと。 ただ、「ショックを受けた」のは間違いないと思うので、 「男の母親と自分の年齢が近いことにショックを受けた」 ぐらいが正解となるんじゃないかなーと思います。 引きすぎず、しかし主観が入り込みすぎない言い方です。 うーん、でももしこの作品が万が一次のセンターにでも出たらどうしよう。 この作品は短いので、登場人物の心情がはっきりと出てるのはこの部分くらい。 問題として出題されるとしたら十中八九この部分。 そのときは、私の意見は参考程度に留めておいて、がんばってください・・・ (この作品を取り上げたのは自分の好きな作品であることと、 それにこの作品のことをもっと知ってもらいたかったからです) PR |
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前のセンターの失敗があるので、アドバイスなんて とてもできないのですが、 思い返してみると、評論で点が安定して取れるようになった ときに気をつけていたことがあります。 たいしたことではないのですが、 評論の筆者と対話をするようにして、 この長い話のなかでこの人の訴えてることはなにか、 を汲み取ることを常に頭においていました。 これって普段人との会話のなかでもやってることだし、 なにより医者になって患者さんと向き合うために重要なことかも。 あとは「すべて問題を解き終わったあと、見直す」こと。 受験生としては当たり前のことなんですが、 前回の受験と違い、今回の受験は人生がかかっていたので 本当にこの選択肢を選んで間違いはないか、 見落としている表現はないか、 ほかの選択肢は本当に切ってよいのか・・・ など時間を目いっぱい使って再確認していました。 |
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まず一つめ。 教授曰く、 「入試の面接のときに、みんな○○に残る残るって言うけど、 お前ら全然残らないもんな」 みんなそれを聞いて笑ってました。 多くの人が身に覚えがあるようです ![]() 実際その通りです。 うちの学校の場合はだいたい半分以上県外へ行きます。 地元へ戻る人、結婚相手についていく人、新天地へ行く人。 だいたいが都会か、県庁所在地、 そうでなくても地方の中核都市へ行く人が多い。 大きな街の場合は大学病院や救急病院があるし、 中核都市にもある程度大きな総合病院があるからですね。 そしてもひとつ教授曰く。 「あれもやりたい、これもやりたいじゃなくて、 自分はこれだけはできる、というのを見つけるんよ」 ある先生に個人的に言われた言葉で印象に残っているものです。 4・5月ぐらいのとき、研究室でお会いしたんですが、 そのとき私はいろんな勉強会や部活に顔を出していて、 しかもそれがどこか「良いこと」のように思っていたので この言葉には最初少し反感を覚えていました。 「この人はこういう仕事(昔は臨床だけど今は研究がメイン) をしているからそう思うんだ」と。 確かにそういう面もあるのだと思います。 でも今考えれば、 きっとこれは先生なりの親心(先輩心)じゃないかと思うのです。 医学部の定員は相変わらず上昇傾向にあり、 医学部が新設されるという情報もあります。 今の歯科医をめぐる状況は10年後の医師のそれだとも言われます。 おそらく今のままではそうなるでしょう。 そうなったときに自分を守ってくれるのが「専門」なのだと思います。 研究だけに限らず、臨床でもそうなんじゃないかな。 でもそれだけではなくて、 自分はどんな病気でも診る医師になる(なれる)、という考えは とても傲慢で、それは言葉は悪いですが 身の程知らず、とも取れるのではと思います。 そもそもその考えが可能なことであるならば、 今の医師の先生方に「専門」なぞ存在しないのでは。 なのに「自分にはできる!」って思っちゃうんですよね。 人より特別記憶力がいいとか、理解力があるとかではないのに。 私も、去年予備校で小論文の授業を受けたときに、 「自分は地域で何でも診る医師になりたい」 なんていう内容を書いたことをさっき思い出して、 一人赤面してしまいました。 この二人の先生の言葉を思い返して、 多くの先輩たちの「症例数の多い、都会の病院へ行く」 という選択はとても妥当な決断なのだと思いました。 医学部に入るまではその決断に抵抗もありましたが、 今考えてみれば、 それが一人前の医師になる近道なのだと、 それが長い目で見てbetterな道なのだと、 思うようになりました。 |
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医学部の部活はちの学校の場合、総じて拘束が強いです。
文化部でもこの時間に帰宅です。 いわんや週3回活動の体育会系をや。 まあ運動部にはもれなくゴチがついてくるそうなので、 単純に比較はできないのですが。 あ、でも運動部のいいところは、 まさしく運動できるところ。 再受験の場合、単位認定で「体育」が免除されることが多く、 一般教養のうちから運動不足になりがちです。 私は週2~3回ジムへ通っています。 医学部でさえも体力勝負な面があるので、 (1年でも大事なテストはあるし、2年次になると解剖が入るし) 入学後は体力づくりすることをおすすめします。 若者なんかに負けないぞー!・・・ではなく 「若者に遅れずについていく」というマインドが必要ではないかと思います。 彼らが医学部では「基準」になっているからです。 |
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うちの学年は100人ちょっといますが、
何らかの部活に入っている人がおそらく9割以上です。 入学して半年もたてば、クラスの人の顔と名前が一致し、 なおかつ入部している部活名も言えたりします。 「部活には入ったほうがいいのか?」 →入ったほうがいいと思います。 なぜなら、地方では娯楽が少ないからです。 私も2つほど入っていますし、 知り合いの再受験生もほぼ皆何らかの部活に入っています。 テストの過去問のために入る人もいますが、 うちの学校では学年全体に試験対策委員が 過去問を配布してくれるシステムになっているので、 必ずしもテストのために入る必要はないと思います。 (ただ、過去レポートが手に入るメリットはある) 学生は社会人と違い時間に余裕がある、 (社会人経験者で一般入学より忙しい学士編入者いわく) そのあまった時間を過ごせるものがないと辛い。 しかも知り合いの少ない地域に赴く場合、 休日に遊ぶ友達もいないのが本当のところ。 彼氏彼女だってそうそう遠くまで会いに来てくれない。 そこでやっぱり「現地でできた友達」が必要となるわけです。 クラスを半年眺めていてわかるのは、グループ内の共通点として ①出身が同じ(高校からの友達、または県内出身者など) ②同じ部活 ③同じ年齢(現役や1浪に多い。2浪以上になると数が少ないしね) などの要素が挙げられます。 学士編入組は編入組で固まります。 たぶんカリキュラムが独特で、仲良くなりやすいんでしょうね。 学士編入組と学士一般入学組は接点があるとは限らないので、 仲良くなりやすい、とは必ずしも言えません。 話を戻して、グループもとい友達を作るのに ①と③の条件は再受験生にとっては厳しいので、 ②が可能性としては高いのかなと思います。 部活に入るときは少しでも興味のあるものに。 それが長く続ける秘訣だし、 長く入っていれば友達も知り合いも増える。 そしたらきっと毎日が少し楽しくなるし、 それが何も知らない土地で長くやっていくのに 必要なことだと思います。 |

